間取りが決まり、地鎮祭のあとは、いよいよ着工に移っていきます。
でもその前に、地盤調査(じばんちょうさ)の実施です。
建ててからでは決して行うことが出来ない、地盤調査。
目に見えない地中の事なんて、興味ないよ。
そんなことしなくても家は建つでしょ‼
そう思ってる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は地盤調査の方法と、我が家の結果についてお話していきます。
地盤調査とは
その調査で何を見たいの?
まず、地盤とは建物の基礎となる土地の事を指します。
これから建物を建てていくうえで非常に重要な部分となります。
周囲に大きな家が建っているような、しっかりとした土地に見えてもでも自分の土地が同じように安全なのかはわかりません。
実は地中5m、10mの地点では柔らかい地盤の可能性もあり、調べてみる必要があります。
そこで建物を建てる部分が荷重や沈下に対してどのくらい強度があるのかを調べるのが地盤調査です。
地面が柔らかければ、地震発生の際は建物が大きく揺れるし、建物の重さで沈下し、建物が傾く可能性があるため、軽視はできません。
地盤調査の方法は
スウェーデン式サウンディング(SWS)試験
先端にドリル上の部品がついた鉄の棒を地中にねじ込んで地盤の強度を測定します。
ビルを建てる時などはボーリング調査を行いますが、多くの費用が掛かるため、
一般住宅の地盤調査では低コストのSWS試験が使用されます。
調査は土地全体への実施ではなく、建築計画部分の四隅と中央の5か所を調査します。
垂直に立てた鉄の棒に重り(最大100㎏)を載せていき、棒が下方に沈むかどうかを観察します。
100㎏でも沈み込みがなく、ロッドが静止している場合はドリル部部分を回転させて強制的に地面に貫入させ、何回転で貫入したかを確認します。
結果の見方
結果の見方は最初は複雑に見えますが、判読の仕方が理解できるれば、なるほど!
と思います。
大事なのは以下の5つです。
1.半回転数Na
ロッドを25㎝貫入させるためにどれだけ回転させたかを示す。
半回転(180°)で、1回とし、1mあたりに換算して表示(Nsw)
2.荷重
ロッドを25㎝貫入させるためにどれだけの重りを載せたのか示す。
0.05⇒0.15⇒0.25⇒0.50⇒0.75⇒1.00(kN)の6段階ある。
3.換算N値
地盤の硬さを表す地耐力を示す数値。
荷重(Wsw)と1m当り半回転数(Nsw)から、ボーリング調査で得られるN値に相応する『換算N値』を示す。換算N値は次の計算式で算出される。
【砂質土の場合】 N=2Wsw+0.067Nsw
【粘性土の場合】 N=3Wsw+0.050Nsw
木造住宅を建てるに必要なN値は3.0以上とされている。
4.支持力qa(kN/m²)
N値と同様に地耐力を示す数値。
『地盤支持力度』といい、簡単な算出方法は
【砂質土の場合】 qa=8×N値
【粘性土の場合】 qa=10×N値
木造住宅を建てるためには20kN/㎡以上が必要とされている。
5.推定土質
ロッドが回転するときの音により推測される土質を示す。
解りやすいサイトがあったので、以下を添付しておきます。
データシートの1列が25kgの荷重を意味し、1行が25cmを意味しており、右に行くほど地盤が強いことを表します。100kg以下の重りを載せて沈んだ場合、何kgの荷重で25cm沈んだのか記録されています。(縦線3より左側)また、100kgの重りを載せても沈まなかった場合、ロッドを何回転させて、25cm沈んだのか記録されています。(下図縦線3より右側)
https://www.s-thing.co.jp/jiban_chosa/chosa_hoho/houhou_kekka/より引用
我が家の地盤調査の結果は…。
我が家は建物計画部分に対して4隅と中央、あとはエコキュート設置場所を調査してもらいました。
結果を以下に並べます。
簡単にいうと
①表層部分は落ち着いた地盤であること。
②深さ1m~3mまでは100㎏までの重さに耐えられず、自沈してしまう。
③深さ3.5m以下は急に固い地盤になるということ。
④北側(測定番号1、2)に対して南側(測定番号3、4)は表層の換算N値が3以下であること
我が家の土地はこのような判断をすることが出来ました。
ここからどうするのか
この調査結果をもとに、工務店側が地盤改良を必要とするのかを判断します。
アイ工務店の場合は地盤改良費が無料と言われたので、おそらく実施するかと思います。
地盤改良については、また記載したいと思います。
それでは、また。
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